デントリペアとは
車の小さなヘコミ、エクボ、ドアパンチによるヘコミを、鈑金塗装に頼らず裏から特殊工具を使って直す修理方法となります。

■正式名称は「Paintless Dent Repair」若しくは「Paintless Dent Removal」です。
■Paintless(ペイントレス)・・・塗装をしない。
■Dent(デント)・・・くぼみ・ヘコミ
■Repair(リペア)・・・修理
■Removal(リムーヴァル)・・・除去
小さなへこみやエクボ、そしてドアパンチによるお車のヘコミなどには一般的な鈑金塗装に頼らずにそのヘコミを無かったことにする技術と方法があるのです。
つまりは、「塗装をしないでヘコミを修理する」「塗装をしないでヘコミを除去する」技術、それが「デントリペア」!
どのようにしてヘコミをなおすのか?

簡単に言ってしまうと、ヘコミの出来てしまったパネルの裏から「デントリペア工具」を使用してちょっとずつ元に戻していく修理方法です。
お車に出来てしまったヘコミ(ドアパンチ等によるへこみや、いつの間にか出来ていた小さなヘコミやエクボなど)を鈑金・塗装することなく、気になるへこみを修理します。
塗装を行わないといった点や、へこんでしまった外板パネルを交換しないといったお車のヘコミ修理方法ですのでメリットがいっぱいです。
そして、近年各地において天候が不安定になってしまうことが多くなってきました。その際に「雹」(ひょう)が降ってきてお車のルーフやボンネットがボコボコにへこんでしまうといった被害も多くなってきたようです。
いまでは雹(ひょう)被害に遭ってしまったお車の修理はデントリペアが一般的な修理方法となってきています。
◆駐車場に停めているときにいつのまにかドアパンチをされてしまいドアがエクボが出来てる!
◆洗車の際にピラーやルーフに手を置いてしまって凹ませてしまった!
◆雹(ひょう)が降ってきてルーフやボンネットがボコボコになってしまった!

ドアパンチですね。洗車の際や乗り降りの際に見つけることも。

ピラー部分に手をつくとこんなゆるーく凹んだりします。

最近多いですね。4月以降から天候が不安定になりやすいですね。

テープの場所がひょう(雹)でボコボコです。すごい数。
そんなときにきっと「デントリペア」はお役に立てる修理方法だと思います。
もしかしたら今回あなたのお車にできてしまったヘコミはデントリペアがお役に立てないヘコミかもしれません。
しかし、覚えておくと後々きっとデントリペアがお役に立てると日が来ると思います。
デントリペアと鈑金塗装の違い

デントリペアと鈑金塗装の一番の違いは、塗装を行うか行わないかという点であると思います。
デントリペアは塗装を行わないので当然に現状の塗装を「はがす」作業も行いません。
そして、凹んでいる場所をパテで成形するといった作業も行わないので諸々の作業時間及び作業工賃がデントリペアの場合は軽減されるのではないでしょうか。
ただし一般的にはデントリペアは「小さいヘコミ」が対象となるため「大破したお車」や「塗装が割れたり剥がれたりしたお車」の場合などは鈑金塗装が最良の修理方法となると思います。
デントリペアのメリット・良いところ
デントリペアの基本は「塗装しない」「パテを使わない」
デントリペアは「綺麗」・「早い」・「守る」・「安い」
デントリペアで直したパネルは
色が変わらない。

塗装を行わないため、他のパネルと色が異なるという弊害が起こらず綺麗に仕上がります。
経年変化や特殊塗装などで色合わせが大変なこともあるそうです。
デントリペアは
その日のうちに乗って帰れます。

短時間で終わる場合が多いため、何日間もお車をお預かりするといったことがありません。
小さいものや簡易なものなどは30分程度の場合もあります。
デントリペアは
オリジナル塗装を守ります。

塗装を行わないためオリジナルの塗装を維持し守ります。
実は自動車メーカーの塗装(特に肌)は再塗装の際に再現するのが非常に難しいとのことです。
デントリペア料金は凹みの
大きさで決まります。

へこみの大きさによって料金が決まっています。
1cmのものであれば10,000円!塗装、パテ作業、交換作業を行わないためリーズナブル。
オリジナル塗装を守るというのがデントリペアのメリットであると同時にデメリットでもあります。鈑金塗装のようにどのようなヘコミや損傷でも直すということはできません。しかしながらデントリペアにはデントリペアの良さがあります。
デントリペアのデメリット・お役に立てない場合
FRP素材やカーボン素材
デントリペアは鉄とアルミ素材が修理対象となっております。FRPでできているバンパーやカーボンボンネットなどの修理はデントリペアでは修理不可能です。
ドアの淵など、デントリペア専用工具が使用できない場所
デントリペアは専用工具を使用し修理します。よって工具が使用できない場所は修理不可能となります。
◆但し、ピラーなどデントリペア工具で裏から押す作業ができない場合でも「プーリング」という表から引っ張って修理する方法もございますので諦めずにご相談ください。
鋭く入ってしまったヘコミや特大ヘコミ、ぐしゃぐしゃになったへこみ等は鉄板が伸びてしまっている可能性が高く、完全なリペアが不可能な場合があります。
デントリペア専用工具




こちらはデントリペア工具となります。裏から押して直す系、小さい隙間や穴から直す系、表面から引っ張る系、最近では熱を加えてなんてものも。画像にない工具を合わせると100本以上はあるのではないでしょうか?あまり数えたことがありません。
デントリペアでは基本的にヘコミの裏側からゆっくり、じっくり、丁寧にこれらの工具を使用しヘコミを無かったことにしていきます。
ただ、裏側から修理できない場所もありますので、その際にはへこみの状態を確認した上で表面から引っ張ったり熱を加え鉄の膨張を利用し修理したりします。
裏から?どうやって?とお思いの方もいらっしゃるかとは思います。実はお車の裏側にはにはいろいろな穴や隙間があったりします。内装やカバー等を外さなければその穴や隙間が見えないケースもありますが、ドアなどはそれらの内装を外さなくても修理できてしまうケースがほとんどです。どうしても裏側から修理を行うのが困難な場所はルーフ脇のピラー部分でしょう。
ヘコミの場所や大きさ、そして形状はお車一台一台異なりますのでいろいろな種類の工具が必要となるのです。ただ多ければ良いと言う訳でもないでしょうし、少なくても良いと言う訳でもないと思います。全国各地でお仕事をされているデントリペア技術者それぞれ得意な工具や使用頻度の高い工具があったり全く工具の使い方も違ったりするの事もありますが、ただ言える事はそれぞれのヘコミに最適な工具を使用して直していくのは皆共通です。
そして、デントリペア技術者の皆は思っているはずです。
「心のヘコミも一緒に無くしたい!」と。
デントリペアについて「もっともっとお伝えしたい」
「デントリペア」という言葉さえ初めての方々もいらっしゃるかと思います。
全く聞いたことのなかった単語や修理方法、きっと不安もあると思いますし良く分からないことだらけかもしれません。
デントリペアの修理方法に関しても、ヘコミの形状・大きさ・ヘコミの場所によって全く使用デントリペア工具が異なるうえ、施工方法も異なります。
本来であればこのホームページ上で色々なこと全てをお伝えすることができればいいのですが、悔しい事ですが限界がございます。
ご来店、ご相談いただいた際には不明点や疑問点などを解消できるよう丁寧にご説明をさせていただきたく思いますのでお気軽にお問合せ頂ければ幸いです。
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